〈先付〉
ウニととうもろこしの冷製茶碗蒸し
〈ペアリング日本酒〉
鍋島/中口(佐賀県|富久千代酒造)
天下人・豊臣秀吉が愛してやまなかった「金(ゴールド)」。そのまばゆい輝きを、秀吉の大好物「雲丹(ウニ)」と、彼の時代に伝来した黄金の「玉蜀黍(トウモロコシ)」で表現した贅沢な冷製茶碗蒸しです。ペアリングには、秀吉の天下統一を支えた忠義の臣・鍋島直茂公の名に由来する佐賀の名酒「鍋島」を。かつて戦国を駆け抜けた主従の絆に思いを馳せながら、至高のマリアージュをお楽しみください。
〈前菜〉
カンパチと桃のカルパッチョ バジルのソース
〈ペアリング日本酒〉
赤武/中口(岩手県|赤武酒造)
徳川家康は、自ら薬草を調合するなど養生への関心が深かったと伝わる人物。
夏の季語でもある「カンパチ」と、家康が関ヶ原の勝機を掴んだ縁起物「桃」を合わせ、西洋のハーブ・バジルの爽やかなソースで仕上げました。ペアリングには岩手で醸される「赤武(AKABU)」を。家康の天下取りを支えた「赤備え」を思わせるこの一本は、みずみずしい果実味が特徴です。桃の甘みとバジルの爽やかな香りが、「赤武」の味わいを引き立てます。
〈魚料理〉
スズキのポワレ 夏野菜とライムのソース
〈ペアリング日本酒〉
【九尾】Alc.9% 純米吟醸/中口(栃木県|天鷹酒造)
徳川家康が江戸へ献上を命じたとも伝わる、出世魚のスズキ。
夏野菜とライムを合わせた爽やかな一皿に、家康を祀る日光東照宮を擁する栃木県で醸された「九尾」をペアリング。日光東照宮には、江戸の町を災いから守るための「魔除け・鬼門封じ」の思想が込められています。そんな歴史のロマンが息づく地で生まれたこのお酒は、アルコール度数9%の軽快でモダンな味わいが特徴です。
〈肉料理〉
和牛のグリル 玉ねぎのおろしポン酢ソース
〈ペアリング日本酒〉
綾菊 山廃純米/辛口(香川県|綾菊酒造)
南蛮文化をいち早く取り入れ、常に先鋭的であった織田信長。信長との同盟を礎に四国統一を目指した長宗我部元親も、そんな革新の時代を駆け抜けた武将のひとりです。ペアリングするのは、信長がその功績から将軍より下賜された最高峰の栄誉「菊の紋」にちなみ、香川県の銘酒「綾菊」をセレクト。山廃仕込みならではの深いコクとキレが、おろしポン酢で味わう和牛の旨みをどっしりと受け止めます。
〈食事〉
鱧と湯葉の出汁茶漬け
〈ペアリング日本酒〉
喜久泉/辛口(青森県|西田酒造店)
食事に時間をかけることを好まず、出陣前にも「湯漬け(お茶漬け)」を愛したと伝わる織田信長。信長の時代は、日本酒の礎となる透明な「清酒」が広まり、人々を魅了した日本酒の革命期でもありました。この歴史の転換点に想いを重ね、青森県で醸される「喜久泉」をセレクト。雑味のない澄み切った透明感と綺麗な味わいが、出汁の旨みを引き立てます。
〈デザート〉
メロンとヨーグルトのムース 柚子のジュレを添えて
〈ペアリング日本酒〉
風の森/中口(奈良県|油長酒造)
豪華絢爛な宴を好み、自ら「瓜売り」に変装して周囲を沸かせるほど大の瓜好きだった豊臣秀吉。メロンの瑞々しさが引き立つデザートに、秀吉ら天下人が最高級品としてこよなく愛した「奈良の寺院醸造(僧坊酒)」の歴史と、その伝統の地で醸された銘酒「風の森」を合わせました。清酒発祥の地・奈良の情熱を受け継ぐこの一杯は、搾りたて特有のフレッシュな微発泡感が魅力。秀吉が築いた華やかな文化の余韻とともに、コースの締め括りをご堪能ください。